車いすテニス界で長年世界ランキング1位に君臨し、2023年1月22日に現役引退を発表した国枝慎吾さん。3月には国民栄誉賞を授与されました。
車いすテニス界に留まらず、テニス界のレジェンドである国枝慎吾さんですが、現役時代の年収はどのくらいなのでしょうか?徹底調査しました!
国枝慎吾のプロフィール
引用:パラサポWeb
- 名前:国枝慎吾(くにえだ しんご)
- 職業:車いすテニス選手(2023年1月22日に現役引退)
- 生年月日:1984年2月21日(現在:39歳)
- 出身地:千葉県柏市
- 身長:173cm
- 体重:62kg
- 利き手:右
国枝慎吾の年収
結論から申し上げますと、国枝慎吾さんの選手時代の年収は約5000万円程度ではないかと予想されています。
では、5000万円の内訳はどのようになっているのでしょうか。見ていきましょう!
車いすテニス選手の収入源
国枝慎吾さんのような、車いすテニス選手の収入源は主に2つあります。
- 大会賞金
大会での成績に応じて、選手に支払われる賞金。大会自体の注目度によって、放映権料・スポンサー料が大きく異なり、選手に支払われる賞金の額にも影響する。 - スポンサー収入
選手個人が企業とスポンサー契約をすることによって、得ることのできる収入。スポンサー契約には、企業の広告塔になる代わりに、活動資金やスポーツ用品の提供を行う契約形態や、スポーツメーカーが用具提供のみを行う用具提供契約など、様々な契約形態が存在する。
今回は、この上記2つから得られる収入を予想し、計算してみたいと思います。
①国枝慎吾の大会賞金
国枝慎吾さんが最も多くの大会賞金を手に入れることができたのは、2014年~2015年でしょう。
この頃は、グランドスラムを達成し、獲得賞金は合計で3000万円程度だったと予想されています。
一般庶民感覚としては、非常に高額です。しかし、実は、残してきた実績からは少なすぎる金額とも言えます。
国枝慎吾さんは、これまで車いすテニス界で圧倒的な成績を残し続けてきました。
国際テニス連盟の定める4大大会(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープン)のことをグランドスラムと呼び、国枝慎吾さんはグランドスラムの車いす部門で、史上最多の合計50回の優勝を果たしています。
テニス界において、4大大会への注目度は他の大会と比べても桁違いで、その注目度に比例するように、賞金総額も非常に高くなっています。
しかし、車いすテニス界は、健常者のテニス大会と比較して、圧倒的に賞金金額が低いという課題があります。
4大大会の一つである全豪オープンの優勝賞金が600万円程度とされています。毎年微妙に金額は異なりますが、健常者の参加する全豪オープンの優勝賞金が、2億5000万円~3億円程度ですので、非常に大きな差があることがわかります。
実際に国枝慎吾さんも車いすテニス選手の資金事情は厳しいと語っており、「すべての大会で優勝しないと生活は厳しい」と語っています。
健常者の大会は選手の母数が多く、競争率が高いことや、大会自体の注目度に大きな差があるため、金額を同じにすれば良いという問題ではないと思います。
しかし、車いすテニスで全豪オープンに出場できる選手が、テニスだけでは生活できない可能性があるのは改善するべき問題かもしれませんね。
近年では、米国オリンピック・パラリンピック委員会が、東京オリンピック・パラリンピックでメダリストに支給する報奨金の金額を、オリンピックとパラリンピックで平等にすることを発表しました。
懸命に努力を重ねている人がしっかり評価されるようになって欲しいですね。
②スポンサー収入
次に、スポンサー収入を予想していきましょう。
国枝慎吾は選手時代に10社の企業とスポンサー契約を結んでいました。これは、車いすテニスの選手としては非常に多く、異例とも言える多さです。
スポンサーは契約期間が異なりますが、主なスポンサーは以下の通りになります。
- ユニクロ
- NEC
- HONDA
- 日本生命
- ANA
- YONEX
- ダンロップ
- 麗澤大学
これらのスポンサーと契約することによって、約2000万円程度の収入を得ていると予想されています。
しかし、スポンサーとの契約形態は企業ごとに異なりますので、すべての企業が活動資金を提供している訳ではありません。
ユニクロ・ダンロップなどは、ユニフォームやラケットなどの用具類の提供を行う契約を結んでいますし、ANAは遠征時の移動手段の提供を行う契約を結んでいます。
スポンサー企業の得意分野を活かし、国枝慎吾さんと企業の両方がWin-Winとなる契約をしているのですね。
まとめ
元プロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾さんの現役時代の年収は約5000万円程度であることがわかりました!
今回の記事についての感想から、「こんなことについても調べてほしい!」「ここをもう少し詳しく知りたい!」などのリクエストまで、コメントをお待ちしておりますので、是非コメントよろしくお願いいたします!