映画・ドラマ・舞台など幅広い分野で活躍をされている女優の南果歩さん。第一線で活躍し続けている南果歩さんですが、輝かしい活躍とは裏腹に壮絶な人生を送っています。
今回は、女優の南果歩さんの人生について迫っていきたいと思います。
南果歩のプロフィール
引用:https://www.yomiuri.co.jp/culture/cinema/20220406-OYT1T50197/
名前:南果歩(みなみ かほ)
生年月日:1964年1月20日
身長:162cm
血液型:A型
職業:女優
出身:兵庫県尼崎市
短大進学をきっかけに上京。在学中に「伽耶子のために」で映画デビュー。
南果歩さんの出身は兵庫県尼崎市。高校までは地元の尼崎市立尼崎高等学校に通っていましたが、高校卒業後、桐朋学園芸術短期大学への進学をきっかけに東京に上京をしました。
南果歩さんはこの上京を決断した理由として、自身のWebエッセイの中で「親元を離れなければ自分の人生は始まらないような気がしていた。」「自分の足で立って生きていける場所を求めていたのだと思う。」と述べています。
自らの居場所を探すように上京した南果歩さんですが、上京の1年後。19歳の時に早くも人生の転機が訪れます。
上京してきて初めて観た「泥の河」という映画に南果歩さんは衝撃を受けました。「こんな日本映画があったのか」と感動し、結局「泥の河」を1年間で4回も観に行くほど、大きく魅了されたのでした。
そんなあるとき、新聞で「泥の河」の小栗康平監督の2作目のオーディションが開催されることを知ります。南果歩さんは迷わずオーディションに応募し、なんと2200人の中から見事に主役に抜擢されることになりました。
引用:https://fashionbox.tkj.jp/archives/1608108
左から3番目の女性が南果歩さんです。当時19歳で映画デビューということもあり、やや緊張した表情にも見えますね。
「伽耶子のために」への出演をきっかけに、南果歩さんは活躍の場を広げていきます。
翌年の1985年には、TBSの連続テレビ小説「五度半さん」にて、ヒロイン役としてテレビドラマデビューを果たします。さらに翌年の1986年には舞台「ロミオとジュリエット」にて、ジュリエット役として舞台デビューも果たします。
「伽耶子のために」の撮影の際には知名度が低く、南果歩が出演していると聞いた近所の人に「知らないな、誰ですか、その人」と言われていました。しかし、映画・ドラマ・舞台と活躍の場を広げるにつれ、「南果歩」の名前が大きく知れ渡っていきます。
1989年には、映画「夢見通りの人々」での演技が評価され、「第32回ブルーリボン賞」で助演女優賞、「第2回日刊スポーツ映画大賞」で助演女優賞を受賞し、翌年の1990年には「エランドール賞」の新人賞を受賞しました。
- 南果歩公式サイト Webエッセイvol.1「旅立ちの時」
http://www.kaho-minami.com/essay- FASHION BOX [南 果歩]映画『伽倻子のために』小栗康平監督からもらった大切な言葉とは?
https://fashionbox.tkj.jp/archives/1608108- ORICON NEWS 「南果歩」プロフィール
https://www.oricon.co.jp/prof/243274/
辻仁成と1度目の結婚と離婚
引用:https://www.sanspo.com/article/20200327-N6XDASTXSFOFNACXDMQNZA4CC4/
1995年に南果歩さんは作家・ミュージシャンの辻仁成さんとの結婚を発表しました。
おふたりの馴れ初めは、辻仁成さんの著書を読み、感銘を受けた南果歩さんがコンタクトを取ったことから交際がスタートしました。
翌年の1996年には第一子となる男の子を出産しています。出産の際には、妊娠中毒症の影響によって妊娠9か月で帝王切開による出産を経験。生まれた子供の体重は2110グラムであり、低出生体重児として誕生しました。
命がけの出産を乗り越えた南果歩さんですが、2000年3月に辻仁成さんと離婚をすることになります。原因は辻仁成さんの不倫でした。
離婚によって、南果歩さんはシングルマザーとして、まだ小さい息子を育てていくことになります。
シングルマザー時代と息子の支え
辻仁成との離婚後、南果歩さんはシングルマザーとしてまだ小さな息子を育てていくことになりました。
ひとりで子どもを育てていくというのは、それだけで大変なことですが、南果歩さんは当時すでに芸能界で多くの仕事を抱えていました。仕事と育児の両立という厳しい生活を送っている中で、南果歩さんの心の支えとなったのは息子の存在でした。
食事中に泣き出してしまった南果歩さんに向かって、息子は『母さん、男の子でも女の子でも、泣きたいときは泣いていいんだよ。大人でも子どもでも、泣いていいんだよ』と声を掛けました。
この言葉は南果歩さんが息子に度々掛けていた言葉なのですが、母の苦しい姿を見た息子さんが自発的に掛けた言葉だったのでした。
この言葉について南果歩さんは「何よりの励みになった」と話しています。
- コクリコ シングルマザー・2度の離婚を経て 南果歩が見つけた子育ての「正解」
https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/books/AjXJ9
渡辺謙と2度目の結婚
引用:https://www.cinematoday.jp/news/N0100904
辻仁成さんとの離婚後、シングルマザーとして仕事と育児を両立する生活を送っていた南果歩さん。2005年12月に俳優の渡辺謙さんと再婚することになります。
結婚のきっかけは、2003年にテレビ東京のドラマ「異端の夏」での共演。仕事での出会いをきっかけに交流を深めていき、結婚に至りました。おふたりの結婚は、芸能界でも噂に上がることはなく、芸能関係者も驚きをもってその結婚を祝福しました。
2005年3月に渡辺謙さんは、2年に及ぶ調停の末に一般人女性との離婚を発表していたため、芸能関係者の中でも再婚はまだ先であるというイメージがあったのかもしれません。
結婚の際には、辻仁成さんとの息子も連れて、生活を共にすることになりました。
在日韓国人3世であることを告白
2007年のNHK総合「スタジオパークからこんにちは」にて、南果歩さんは自身が在日韓国人3世であることを告白しました。
2007年はインターネット上を中心に韓国を嫌うコミュニティである「嫌韓」が盛り上がっていたこともあり、自身のルーツについてテレビで明かすことは簡単な決断では無かったはずです。ましてや、当時すでに、南果歩さんは女優として一定の地位を手に入れていたわけですから、より決断の凄さを感じることができます。
南果歩さんがこのような決断をできたひとつの要因として、南果歩さんが自身のルーツを大切にする気持ちがあります。
2012年にはNHKのドキュメンタリー番組「ファミリーヒストリー」内にて、自身のルーツについて取り上げていますし、自身のルーツを隠そうとすることはなく、むしろ自身の武器としている様子が見受けられます。
また、女優デビューのきっかけとなった「伽耶子のために」への出演も、自身のルーツによって手繰り寄せることができたという面もあるかもしれません。
「伽耶子のために」は在日コリアンをテーマとした作品であり、在日韓国人である主人公を日本女性が演じるというのがひとつの条件だったようです。
人間ドックで乳がんが発覚
2016年は南果歩さんにとって激動の1年となりました。
同年2月には夫・渡辺謙さんが胃がんを公表。続く3月には南果歩さん自身の乳がんを公表しました。
乳がんは人間ドックを受診した際に発見され、発見当時はステージ1であり、症状もそこまで進行していませんでした。手術と抗がん剤治療によって無事乳がんを克服することができました。
これ以降、南果歩さんはがん検診の啓発活動に参加するようになり、様々なイベントに積極的に参加しています。
夫の不倫が原因で重度のうつ病に、そして離婚へ…
乳がんを乗り越えた南果歩さん。しかし、このまま順風満帆とはいきませんでした。。。
2016年3月30日発売の週刊文春にて、夫・渡辺謙さんの約3年半にも及ぶ不倫が報道されました。おしどり夫婦と思われていた2人に起きた出来事は驚きをもって報じられました。
不倫相手は当時36歳のジュエリーデザイナーでした。渡辺謙さんは報道について会見を開き、報道内容について「おおむね事実である。」と認めました。
報道によると、南果歩さんが乳がんを公表し、治療をしていた期間にも渡辺謙さんは相手の女性と不倫関係を続けていたことになり、南果歩さんの心を大きく傷つける出来事となりました。
この不倫報道をきっかけに、南果歩さんは重度のうつ病を発症。自宅の周りをメディアがうろつくようになり、更なるストレスに晒されるようになったため、思い切って渡米を決断をします。米国サンフランシスコで英語の語学学校に通いながら、規則の正しい生活を送ることで、徐々に症状は緩和されていきました。
その後、2018年5月17日、南果歩さんはTwitterで夫・渡辺謙さんとの離婚を発表。約13年に及ぶ結婚生活は終わりを迎えました。
当時の心境について、2019年3月19日放送の「ダウンタウンなう」にて明かしています。
不倫が発覚した際には怒ったり、悲しんだりする気にもなれず気持ちが「完全な無」になってしまったといいます。「2回目の結婚は添い遂げるつもりだった。」という南果歩さんにとって、信頼した相手の不倫報道は感情を失ってしまうほどのショックだったようです。
- 南果歩 渡辺謙との離婚には「怒るとか悲しみとかもない。心が“無”」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/03/16/kiji/20190316s00041000235000c.html
まとめ
今回は南果歩さんの人生について調査しました。
多くのつらい出来事に遭いながらも、何度も立ち上がり、素敵な笑顔とともに生きていく南果歩さんには多くの人々が勇気づけられることでしょう。
南果歩さんの人生について、さらに詳しく知りたいという方は、是非南果歩さんのフォトエッセイを購入することをおすすめします。
今回の記事についての感想から、「こんなことについても調べてほしい!」「ここをもう少し詳しく知りたい!」などのリクエストまで、コメントをお待ちしておりますので、是非コメントよろしくお願いいたします!